メデュース号の筏
1818−9年　油彩　491×716cm
所蔵：ルーブル美術館／フランス

1812年21歳でサロン展に出品して認められ、イタリアに行ってミケランシエロの彫刻や壁画に感動し、躍動する人馬を多く描きました。１９年のサロン展にこの絵を出品してダヴイツドらの古典主義に挑戦、反響を呼びました。政治問題になった軍艦メデュース号の遭難をテーマにしています。乗員149名のうち大筏で救かったのは10数名でした。生存者に面会したり死人を写生したり、多くの下絵をもとに、生と死の境にある自然と人間の斗争の場面を描きました。

ジェリコ　Theodore Gericault（1791〜1824）
ミケランジェロの彫刻や壁画に傾倒し、躍動する人馬を数多く描きました。当時政治問題になった軍艦メデュース号の遭難をテーマに描いたこの作品で、当時の主流派であるダヴィッドらの「古典主義」に挑戦。大きな反響を呼びます。