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プリハード「世界の名画」
FINE ART REPRODUCTION PREHARD

春/ミレー
66166 P15号 額サイズ:70×85cm     ¥85,000+税


1868−73年 油彩 86×111cm
所蔵:オルセー美術館/フランス

親友テオドール・ルソーが1867年に没し、その頃ルソーの顧客だったアルトマンがミレーに四季の絵を注文します。その4点が「春」「夏、蕎麦を打つ人々」「秋、積藁」「冬、樵女たち」で、他の3点はミレーらしい農民の労働を描いているが、この春だけは全く風景画になっています。春の嵐のような俄雨があがって虹が空にかかり、中央から左は日が射して明るく、右下は暗いという不気味な瞬間を把えています。果樹の花や野草の精密な描写は珍しい作品といえます。

ミレー Jean Francois Millet(1814〜1875)
産業革命が進む19世紀フランスでは、人々が都会を目指す一方で、農村に住んで自然を描く画家たちがいました。彼らが住んだのがパリ郊外の「バルビゾン」。特にミレーは風景画に加え、時には過酷な側面を持つ自然の中で、大地を耕し生活する貧くも純朴な人々を描きました。そしてそれらの現実的な絵画を急速に都市化が進み豊かさを増していくパリで発表し、都会の人々に衝撃を与えました。

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